NDP - PSG Driver for MSX
#MSXNDP

この度はPSGドライバ「NDP」に興味をお持ちいただきまして、誠にありがとうございます。

NDPは、MSX用のPSGドライバ本体と、Windows用のエディタおよびMMLコンパイラで構成されています。

曲データの作成にはWindows環境が必要ですが、完成した曲データは専用バイナリのほかKSSファイルとしても出力できますので、MSX実機はもちろん、Digital Sound AntiquesさんのM3dispで再生することもできます。

特徴

  • 快適なMML制作環境 ―― Digital Sound AntiquesさんのMSXplugと連携し、MMLを入力してF5キーで即再生、Shift+F5キーでカーソルの位置から瞬時に再生、Jコマンドによるマーカー配置や頭出し、再生中のトラック名のハイライト表示、F2/F4キーによる早送り・早戻し、シークバー操作などに対応したエディタを完備しました。
  • 汎用的なプリセット音色 ―― トーンとリズムの音色があらかじめ用意されており、一から音色を作らなくても打ち込みができます。
  • ピアノロール表示 ―― 入力はMMLですが、再生すると即座にピアノロール表示にも反映。一目で音符の被りなどを確認できます。
  • ボイスエディタ ―― エンベロープがグラフィカルに表示され、即再生して確認しながら音色編集、リアルタイムで音色定義データを出力できます。
  • リズムトラック ―― 通常のトーントラックとは別にリズム専用のトラックがあり、任意のチャンネルにリズム音を自動的に割り込ませて発音できます。
  • ハードエンベロープ支援機能 ― ハードエンベロープのループ波形を用いた疑似ノコギリ波や疑似三角波(ブザーエフェクト)を手軽に鳴らせます。従来のように数値でエンベロープ周期を指定しなくても、通常の音階コマンドだけで自由なフレーズを入力可能です。
  • 豊富な機能 ―― キーオフ後のリリース部分にのみ発動できる1chディレイ(通称リリースディレイ)、休符を置換する従来型のセルフディレイ、数値でも音階でも指定できるポルタメント、フレーム単位で音程の遷移を設定できるピッチエンベロープやノートエンベロープ(高速アルペジオ)など、多彩な表現のニーズに応えうるMMLコマンド群を用意しました。

動作条件

ドライバ
MSX (NTSC 60Hz) / RAM64KB
※PAL 50Hzでも動作しますが、BPMは遅くなります。
エディタ/コンパイラ
Windows7/8/10/11(x86/x64) + .NET Framework 4.8
※ARM環境では動作しないことが確認されています。申し訳ありません。

ダウンロード

アプリケーション

ドキュメント

デモソング

ドライバ作者自身によるデモソング集とも言えるデジタルアルバムをBandcampでリリースしています。
全曲無料でフル試聴できますので、お聴きいただけたら幸いです。

なお、ダウンロード版は6ドルで販売しており、購入特典として

  • NDP用MMLファイル
  • KSSファイル
  • 収録曲をMSX実機で再生できるディスクイメージ
が付属しています。

デジタルアルバム「NDP DemoSongs 4」試聴動画

このシリーズは数作リリースしていますが、この「NDP DemoSongs 4」以降のアルバムはハードエンベロープによる非矩形波の効果などが分かりやすくなっていると思います。

使用ライブラリ

ツール部分の制作にあたり、多くのライブラリを使わせていただいています。
エミュレーションによるPSGの再生、高機能なテキストエディタ、オーディオの扱いなど、自分だけでは到底実現できませんでした。

各ライブラリを公開してくださっている方々に心から感謝いたします。ありがとうございます。

クレジット

共同開発者/ベータテスターの皆様

ドライバやコンパイラ、ツールのコーディング自体は自分が行っています。が、一人だけではここまで仕上げられませんでした。
先述のように優れたライブラリを使わせていただいていますし、長いクローズドベータの期間中、素晴らしい作品の数々をご制作いただいたり、バグの報告や欲しい機能のリクエストなど、多くの方からフィードバックをいただけたことが大きな力となっています。

そんなベータテスターでもあり共同開発者である皆様のTwitter(X)アカウントにリンクに貼らせていだきます。
改めまして、深くお礼申し上げます。ありがとうございました。

作者

なると - naruto2413 (Kazuhiko Naruse)
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